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桐生のマーラーとラーメン

先ほど、群馬交響楽団の東毛定期が終了しました。

相変わらずの名演で、柔らかい響きのマーラー3番を堪能しました。

写真は昼に食べた唐揚げラーメン。桐生は美味しいお店が多いですが、適当に入った店のラーメンでしたが、さすが桐生メチャクチャ旨かったです。
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桐生のマーラーとラーメン

先ほど、群馬交響楽団の東毛定期が終了しました。

相変わらずの名演で、柔らかい響きのマーラー3番を堪能しました。

写真は昼に食べた唐揚げラーメン。桐生は美味しいお店が多いですが、適当に入った店のラーメンでしたが、さすが桐生メチャクチャ旨かったです。
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時よ止まれ!圧倒的に素晴らしい沼尻群響によるマーラー3番!!

沼尻、群響のマーラー3番、期待通りよかったですね。いい音楽を聴いた〜と満足感一杯です。

曲の最後が近づいてきても「終わらないで!」と願ってしまうほど本当に音楽的な美演でした。

Verweile doch ! Du bist so schoen !
時よとまれ、お前は美しい!

こう叫んだファウストの気分でしたよ。
マーラーの3番の魅力が全開でした。なんといっても、沼尻マエストロの指揮が素晴らしい!歌い回し、バランス、完璧ですね。旋律がしなやかに歌われて、本当にみずみずしい!

オケの性能も抜群で、楽しみにしていたトロンボーン、トランペット、ポストホルンなどの各ソロも見事。トゥッティの音の重量感も十分で、しかも透明感もある。

また、アルトソロも深々としていて、感銘を受けました。東京音大の合唱団はやはりレベルが高いですね。さすがでした。少年少女合唱も素敵でした!全体の中にきちんとはまっていました。

沼尻群響によって、すべて楽章が描き分けられていて、それぞれの魅力が引き出されていましたが、中でもなんといってもよかったのは、やはり、第6楽章ですね。最初の部分で早くも感動してしましました。

バーンスタインが思い入れたっぷりに振っていた情熱的な部分などは、意外なほど淡々としていましたが、素晴らしい両コンマスを始めとしたヴァイオリンの音色がとても美しく、とても魅力的でした。

もちろん最後も極上のバランスの中で、マーラーの讃歌を高らかに明るく歌い上げてくれました。

今晩の演奏は、僕がこれまでに聴いた2度の生演奏を完全に凌駕していたと思います。

明日も桐生で聴きます。熱い聴衆に囲まれた高崎に対して、響きのよいホールに恵まれた桐生でのマーラー、楽しみにしています。

マーラーファンは、明日、当日券でぜひ聴くべき!!絶対にお薦めです。
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群響のマーラー3番、今晩!

今日、群馬交響楽団の定期演奏会で、マーラーの交響曲第3番が演奏されます。指揮は、常任指揮者の沼尻さん。

以前、沼尻さんの指揮で聴いた9番が大名演だったので、今日も大変、期待しています。

個人的には、3番は、10年以上前に、新日本フィルを佐渡裕さんが振ったもの、また、数年前に高関さんが振った群響の演奏もなかなか感動的な演奏でしたので、今回もたのしみです。

第1楽章のトロンボーン、第3楽章のホストホルン(森重さん!)、そして、4、5楽章の人声、さらには6楽章の弦楽器による歌、聞き所満載で、楽しみです!


http://gunkyo.com/concert/teiki/20120128-%E5%9C%9F%E3%80%90478%E5%9B%9E%E5%AE%9A%E6%9C%9F%E6%BC%94%E5%A5%8F%E4%BC%9A%E3%80%91
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3年ぶりにホームページを修正!ワグネリアン復活か…? [ワーグナー]

3年ぶりに自分のホームページを修正しました。
ホームページの情報はちょっと古いのですが、がんばって書いていた時代の記録なので、アーカイブ的に利用しようと思っています。ワーグナーや群馬交響楽団が好きな方はぜひどうぞ!!
http://www015.upp.so-net.ne.jp/tantris/index.htm
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2011年は僕にとってもマーラーイヤーでした! [大人のオケ]

2011年はこれまでにない激動の年でしたね。個人的には、3月11日以降は、震災の対応に追われ、自分の演奏会が中止になるなど、なかなか大変な時期もありましたが、イベント自粛ムードが解禁となって以降、演奏会にはたくさん参加させていただきました。そして、後半には、マーラーの巨人を演奏できるなど、充実した年にもなりました。

今年演奏した作品について、改めて振り返ってみたいと思います。

【2月】
K交響楽団定期演奏会
フンパーディンク/「ヘンゼルとグレーテル」前奏曲
グノー/バレエ「ファウスト」組曲
ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」
フンパーディンクのヘンゼルとグレーテルは、Aオケでも取り上げたことがありますが、当時はフルートで演奏したので、コントラバス奏者としては初めての参加でした。ワグネリアンらしい濃厚な作品で、コントラバス的にもなかなかおいしい作品です。当然に難しいですよ。
エロイカは、2010年の11月に続き演奏しました。僕の最愛の作品の1つ。さすがベートーヴェン大先生の最高傑作。深い作品ですね。気宇壮大にして、慈愛に満ちてもいる。弾いていて、ベートーヴェンの人類愛のようなものに包まれているような作品です。ただし、めちゃくちゃ難しい…。いつかAオケでのリベンジを図ります。

【5月】
Jオケ定期演奏会
テレマン/管弦楽組曲イ短調
モーツァルト/交響曲第18番ほか
Jオケも指導者に恵まれて、だいぶ弾けるようになってきましたね。モーツァルトの18番は昨年演奏した14番に比較して、より魅力的であるとは思いませんでしたね。さすがのモーツァルトもまだまだ少年ですね。

混声合唱団S定期演奏会
ヴィヴァルディ/グロリアミサ
いつもご一緒している合唱団の演奏会に賛助出演。以前はシューベルトのミサ曲第2番を演奏し、大変、素晴らしい作品と感銘を受けましたが、今回のヴィヴァルディも憂愁と活気に満ちた素晴らしい作品で感動しました。普段演奏できない宗教音楽を演奏できるのは、本当にうれしいことです。

Tシティオーケストラさわやかコンサート
モーツァルト/歌劇「魔笛」序曲
シューベルト/交響曲第8番「未完成」
ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」
Aオケの25周年記念演奏会に合同でマーラーを演奏するアマオケから誘われて、一歩早く、演奏をともにさせていただきました。練習会場まで2時間以上かかりますし、演奏会が重なっていたので、参加するかどうか迷ったのですが、運命を弾きたくて参加を決めました。演奏してみてやはり運命の魅力を再認識することができ、うれしかったです。来年4月にはAオケで運命を演奏します。自分としては、なかなかうまくいなかった第2楽章、第3楽章の難所を次回は極めたいと思っています。

【6月】
Aオケ室内楽演奏会
バッハ/ブランデンブルク協奏曲第2番
ブランデンブルクは、20年ほど前、4番をソリストとして演奏したことがあります。それ以来のブランデン、しかもなかなか演奏できない2番ですよ。Aオケのファゴット首席の方が上手にリコーダーを吹きました!いつか、1番、3番をやってみたいです。

【8月】
アマチュアオーケストラフェスティバル
ブラームス/交響曲第4番ホ短調
日本人指揮者の中で一番好きな飯守泰次郎先生の下で演奏できる素晴らしいイベント。昨年はチャイコの悲愴でしたが、今年は、ばりばりのドイツ物!飯守先生の重厚にして幽玄な解釈がやはり素晴らしかった!!ただし、先生の指揮は分かりにくく、合わせは本当に難しかった。

【9月】
風のまち音楽祭
モーツァルト/ディベルティメントニ長調第1楽章ほか
久しぶりに公開の場で指揮をしました。表記のほか、宮崎アニメから4曲演奏しました。Aオケの弦楽器メンバー素晴らしい歌いまわしで、会場は盛り上がりました!

【10月】
Aオケ創立25周年記念演奏会
ベートーヴェン/交響曲第1番ハ長調
マーラー/交響曲第1番ニ長調「巨人」
シュトラウス/ワルツ「ウィーン気質」
4月の演奏会のメインプログラムのはずだったベートーヴェンは、練習期間も長く、じっくりしたテンポでしっかり演奏できたと思います。念願だったマーラーは会心の出来。第3楽章のソロはヘタウマ(笑) 。やや不安定な演奏ではありましたが、マーラーオタクの仲間からは、「マーラーの意図に沿った演奏!」とほめられました。(汗)

【12月】
Tシティオーケストラ第30回記念定期演奏会
ベートーヴェン/交響曲第1番ハ長調
マーラー/交響曲第1番ニ長調「巨人」
シュトラウス/ワルツ「ウィーン気質」
さらに1か月練習を積んでの2度目のマーラー。管楽器は、Aオケのメンバーはアシストに!。
10月同様に気合で弾きましたが、どんな出来だったのか!これで、マーラーとも当面、お別れかと思うとちょっとさみしい気持ちがしてきた演奏会でした。


2012年は4月に運命、10月にはラフマニノフの交響曲第2番が予定されています。
両作品とも大好きな作品なので、今から楽しみです。

2012年が素晴らしい年になりますように!!

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クーセヴィツキーのコントラバス協奏曲、ライブで聴く! [コントラバス]

今日、12月24日に開催された、G大学フィルの定期演奏会に出かけました。

3日前に息子のヴァイオリンの駒が真っ二つに割れてしまったことから、隣の市に工房を開いている伊藤丈晃さんに修理をお願いしていたので、楽器を取りに出かけ、そのまま、近くのホールで開催された演奏会に出かけたのです。
伊藤さんのHP
http://park8.wakwak.com/~itovn/

伊藤さんは、音楽之友社から出版されている「弦楽器のしくみとメンテナンス」の著者である佐々木朗さんのお弟子さんで、若いヴァイオリン製作者です。

以前、ここでも紹介したことがあるかもしれませんが、僕は、彼がこちらで開業して以来、かなり早い時期から調整をお願いしています。これだけしっかりしたチューナーが近くにいらっしゃるのは、大変ありがたいことです。

さて、演奏会ですが、都合で、1曲目に演奏されたクーセヴィツキーのコントラバス協奏曲だけ聴きました。
このG大学は、教育学部の中に音楽科があるので、当然、そこの学生さんがソロを弾くのだろうと楽しみにでかけました。

しかし、会場でプログラムを読んでみたら、ソロは、工学部の学生さんでした。結構、驚きましたが、演奏が始まったら、なかなかいい演奏で、作品の良さを楽しむことができました。

それにしてもこのソロは、大変ですね…。ハイポジションが普通ですね。譜面でも、ハ音記号はもちろん、ト音記号が結構出てくる…。

ソロの学生さんは、よく練習を積んでいて、音程も悪くないし、技術も素晴らしかったです。

なによりも、作品の魅力がよく聴き取れたので、僕の評価は◎ですね。

以前、読売日本交響楽団のコントラバス奏者の方が栃木県交響楽団の定期演奏会でやった演奏を聴きましたが、今回の演奏の方が、オケもソロも技術的には劣りましたが、作品の魅力は伝わってきたように感じました。

ウエッブ上で見られるクーセヴィツキーで最も素晴らしいのは、星さんのソロですね。
http://www.dai2ntv.jp/player/index.php?item=UzMWN0Mjo96OLPbE53HlIhjNsp9m3BiD




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ワーグナーの交響曲、名作です! [ワーグナー]

ワーグナーが19歳で書いた交響曲ハ長調知ってますか!?
もちろん習作のたぐいの作品なのですが、素敵な作品ですし、ワーグナーの交響曲観がよくわかる作品ですから、ワグネリアンの方はぜひ聴いてもらいたいと思います。
以下、ホームページからの転載です。
 
レーグナー/ベルリンRSO

ワグネリアンであれば、この作品を避けては絶対にいけない。この作品を聴くと、ワーグナーがいかにベートーヴェンを尊敬し、目指していたのかがはっきり分かる。さらに、彼がなぜ交響曲作家ではなくオペラ作曲家となっていったのかが理解できる。

曲の構成や雰囲気はベートーヴェンの7番に非常に似ている。後にシューマン夫人となるクララが、この作品のライプツィッヒ初演における評価をシューマンにあてて書いた手紙が残っている。そこでクララは、この作品のできばえはあまり良くないものの「ベートーヴェンの第7に似ている」ことを指摘し、さらに先を越されてしまった交響曲の分野でワーグナーに負けないように叱咤激励している。

僕らのオケでいつかこの作品をぜひ演奏してみたい!

フローリアン・メルツ/クーアゼクシッシェフィルハーモニー

上のレーグナーなどでこの作品に親しんだ人がこの演奏を聴くと本当に驚くだろう。早いテンポ、奥深い古楽器の音色、そして、切り込みの鋭いティンパニの打ち込み、さらには、譜面の変更。第1楽章の冒頭を聴いた瞬間に驚愕し、驚きと喜びで最後まで聞き終えた。

とにかく、これまでに聴いてきた2枚のディスクとは似てもにつかぬもの。実は、これを演奏しているクアーザクセンフィルは、古楽器の演奏に非常に経験を持っているらしく、このCDでも、この作品が初演された1832年頃に演奏されていたであろういわば古楽器で演奏している。響きは朴訥としているのみならず、フォルテやフォルテッシモの打ち込みがなんとも激しくベートーヴェン的。これまでに聞いてきた2枚のディスクでもベートーヴェンに似ているなと感じる部分はあったが、この演奏ほど全編がベートーベン的ではなかった。生き生きとして、かつ衝撃的でさえある。とにかくリズムの饗宴。クララ・ヴィーク(のちのシューマン夫人)がベートーヴェンの7番に似ているとシューマンに報告したとおり、とにかく7番を彷彿とさせられる。少なくともこのディスクを聞いた多くの人がベートーヴェンの作品を古楽器で演奏したものだと勘違いするだろう。

しかも譜面がこれまでの2枚とはだいぶ異なる。序奏であまりに激しく打点を打ち込むティンパニに度キモを抜かれ、スコアを確認したところ、そんなパートは譜面に書いていない。その後も僕の持っているmphというミュンヘンの会社から出ているスコアに書いてないパートが続出する。逆に、実にワーグナーらしい響きがする第2楽章のトロンボーンのパートがコントラファゴットに差し替えられていたりするし、最終楽章のコーダー手前では、トランペットやトロンボーンら金管楽器を中心としたフーガが突如として始まって、これは本当に驚いた。何とも前衛的!

このスコアの改変は指揮者によるもの?と思ったが、解説を読んでその理由が判明した。
この作品、1832年にプラハで初演され、1833年にゲヴァントハウスで演奏された後、1836年にそこの指揮者となったメンデルスゾーンに演奏が託され原譜が手渡された後、彼の早世後、散逸してしまった。しかし、1877年になってプラハでの初演に使用したパート譜が発見され、それを元にワーグナーの弟子であるザイトルがロマンティック楽器のためにスコアとして復元したものが1911年になって公開された。僕らがレーグナーなどの演奏で聴いてきたのはその復元版。しかし、今回のディスクは、1832年にプラハで演奏された原典版を使用しているのだという。

第2版が洗練されているのに対して、原典版のなんとも荒削りでパワフルなことか!大変な魅力。
レーグナーの指揮がマイスターとなったワーグナーによる演奏だとすれば、今回のメルツの演奏は、ベートーヴェンに憧れ、目指していた若者ワーグナーの演奏だろう。この2枚を持っていればこの作品の全てが分かると言っても過言ではないだろう。

こうなると、欲がどんどん出てくるが、個人的に、ティーレマンや飯守泰次郎による壮大かつ濃厚な表現で聴いてみたい、かなわぬ夢か…。              



ワーグナー:交響曲 ハ長調

ワーグナー:交響曲 ハ長調

  • アーティスト: レーグナー(ハインツ),ワーグナー,ベルリン放送交響楽団
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2007/10/10
  • メディア: CD



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バーンスタイン&ベーレンスによるイゾルデの愛の死 [ワーグナー]

バーンスタインがバイエルン放送響を振ったライブ映像です。




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トリスタンとイゾルデ ベスト盤はバーンスタイン! [ワーグナー]

僕の最愛の音楽作品、トリスタンとイゾルデのおすすめCDを公開!!(マイHPから転載)


【ベスト盤】 
バーンスタイン/バイエルン放送交響楽団
トリスタン:P.ホフマン
イゾルデ:  H.ベーレンス  
マルケ王:  H.ゾーティン
クルベナール:  W,ヴァイクル
ブランゲーネ:I.ミントン
メロート:H.シュタインバッハ
若い水夫:T.モーザ
羊飼い:H.ツェドニック
舵 手:グルムバッハ

 実は、この盤、ワグネリアンの間ではあまり評判がよくないらしく、この手の選からはほとんど無視されているように思われます。発売当初も、前評判が高かったクライバー盤との競合を避けて、発売日程が変えられたということもありました。

 しかし、筆者は最初からこの盤にのめり込みました。この盤ほど聴き込んだワーグナーのディスクは、これ以外にはベームのワルキューレしかありません。

この盤の特徴として第一に挙げなくてはならないのは、やはり尋常ではない遅いテンポでしょう。例えば、早めのテンポをとるベーム盤の前奏曲が10分程度で終わってしまうのに比べて、バーンスタインは16分以上かけていることを示せばその異常さがよく分かるでしょう。そのことは最初のチェロのテーマを聴いた瞬間に分かります。

しかし、遅さからくる緊張感が幕の最後まで持続するのだからすごい。これは、マーラーの大家であるバーンスタインならではです。ただ、さすがのバーンスタインも全幕通してその緊張は持続できないということを危惧したのでしょう。この録音は、3回の演奏会に分けて一幕ごとの上演がなされたものがライブで録られています。

 この名演に貢献しているのは、暗い音色を持ち、まさに「トリスタン(悲しきもの)」であるホフマン、表情が実に繊細なベーレンスであるのはもちろんのことですが、筆者が特に支持したいのはバイエルン放送交響楽団です。このオケの実力は、ドイツオケ好きの間では、以前から「実はベルリンフィルよりも上」と言われていたことからも伺いしれますが、少しだけ明るくて芯の強い音色、そして、決して威圧的でないにも関わらず広い表現力。そして、なんと言っても、指揮者、そして作品に対する集中力がすごいのです。

 このCDからはオケのメンバーの集中力の高さがひしひしと伝わってきます。ソロフルートを担当していたグラフェナウアーが、あまりの感動に、何人かのオケのメンバーが演奏中泣いていたという逸話を残しています。そうしたオケの感動が私たちに伝わるのでしょう。

 例えばアマチュアの演奏は、ルーチン化されてしまったときのプロの演奏に比較して不思議と感動的なことがあります。しかし、世界最高のオケがアマチュアのように熱意を持って、心を込めて演奏したとき、私たちに伝わる感動は比類ない高さにまで到達します。そうしたとき、初めて作品の真の姿が開示されるのではないでしょうか。

 全ての幕が美しく、そして感動的ですが、筆者は、とりわけ第三幕を愛聴しています。優しさが滲み出るヴァイクルのクルヴェナールと取り憑かれたようなホフマンのトリスタンのやりとりは何度聴いても涙があふれてきます。また、その後の数回にわたる、トリスタンの絶叫のシーンのすさまじさは、評価の高いバーンスタインのマーラー以上の激烈な調子となります。そこでのオケの表現の深さと気合いのすごさはこれ以上のものは筆者は知らないと言って過言ではありません。

録音も優秀です。




ワーグナー : 楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲

ワーグナー : 楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲

  • アーティスト: ワーグナー,メンデ(ハインツ),バーンスタイン(レナード),バイエルン放送交響楽団
  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1993/11/26
  • メディア: CD



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